金継ぎとは
一般に陶器や磁器は 長く使っていれば割れたり欠けたりするものです。
普通は割れた時点で捨てて新しい物に変えると思いますが 思い入れのあったりするものや 高価なものだと なかなか捨てる事が出来ない事もありますよね。そんな時 日本には「金継ぎ」という文化があります。昔は接着剤など無かったので 漆を使い張り合わせ 金粉や銀粉を使い装飾して 割れた部分を あたかも飾りのように見せ 器を蘇らせる技術を「金継ぎ」と呼ばれています。ただ 漆は取り扱いが難しく 皮膚が かぶれたり 高湿度(80%以上)での乾燥が必要で しかも 乾かすのに時間がかかります(漆は何種類かを使い分けますが それぞれ1週間以上)ので 現代では 漆の代わりに口にしても無害な特殊な接着剤を使う方が 初心者の方には向いていると思います。
やり方は 漆を使った本当の「金継ぎ」と工程的には同じですが 仕上がりまで1日で出来ます。強度的にも実用に十分 耐える物に仕上げる事が出来ますので 「金継ぎ」とはどのようなものか体験したい方は うちの教場では こちらの「簡易金継ぎ」を教えています。
ぜひ皆様も 大事な器を末永くお使い下さい。